京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 統合生体プロセス分野
 
 
Lab. of Integrative Biological Science, Institute for Frontier Life and Medical Sciences, Kyoto University, Japan
遺伝子改変マウスをもちいて受精と免疫の融合域を探る

研究紹介

(3) 受精に関わる新規免疫担当細胞、免疫関連因子の探索

子宮内では精子は外来性の異物であり、事実、精子の侵入に反応して様々な免疫細胞が子宮内粘膜、子宮内腔に動員され、同時に免疫関連因子の産生が高まります。これまでの研究では、これら免疫反応が精子受精能獲得メカニズムに果す役割について、ほとんど知られていません。当研究室では、上記の受精メカニズムと細胞免疫学を融合した学際的研究テーマについても積極的な研究展開を図っています。私たちが見いだしたLipocaline2も、精子受精能獲得に重要な因子であるとともに、免疫細胞から分泌されるサイトカインに反応して、上皮細胞から抗菌ペプチドの一種として産生されることが知られている免疫関連分子です。現在、交配後の子宮組織の遺伝子網羅的解析から得られた複数の免疫関連因子の解析を進めるとともに、様々な免疫細胞の分画やサイトカインが欠損した遺伝子改変マウスを用いて、精子受精能獲得に必要な新しい免疫システムを明らかにするため、挑戦的な研究を進めています。